園子先生のひとり言

2017.08.12更新

たまには、歯科的なことも書きます(笑)

「骨粗鬆症」という舌を噛みそうな病気もかなり一般に知られるようになりました。

骨に含まれるカルシウムなどが減少して骨がもろく「スカスカ」になってしまう病気です。

 それだけでは、すぐに命の危険があるわけではないのですが、脊椎や大腿骨を骨折したりすると、それがきっかけで寝たきりになるなど生活の質が著しく低下する可能性があるので、健康診断などで骨密度の低下が見つかると、「骨粗鬆症ですね。治療のお薬飲みましょうか。」ということになります。

ただ、

そのお薬を飲み始める前に、知っておいていただきたいことが あります。

骨粗鬆症

もともと骨には、骨芽細胞、破骨細胞というのが存在していて、新しい骨を作ったり古い骨を壊したり、というようなこと(代謝)を繰り返しています。

だから、骨折してももとに戻りますし、抜歯した後の穴もふさがってくるわけです。

残念ながら、同じ硬い組織である歯にはそういう代謝はほとんどないので、虫歯で空いた穴は自然にはふさがりませんnamida

 

ところが、ある種の骨粗鬆症治療薬(BP系、ビスフォスフォネート製剤)はこの骨の代謝を抑制してしまいます。

なので、抜歯などで顎の骨にダメージを与えた場合、後の周囲の骨が元に戻らず、腐ってしまう「顎骨壊死」という症状を引き起こしてしまうことがあります。

飲み薬だけの場合、発症する割合はあまり高くないといわれていますが、BP系薬剤の服用期間が長いほど、口腔衛生状態が悪いほど発症しやすいといわれています。

万が一、顎骨壊死を起こしてしまったら、治すのは困難です。一般の歯科ではなかなか対応できません汗

今現在当院に通っている方でも、BP系のお薬を長期に服用されているために抜歯を見合わせている方が数名いらっしゃいます。

 

この新聞記事では、「歯科医への周知徹底を」と書かれていますが、患者さんご自身もこういう副作用についての知識を持っていただき、骨粗鬆症の治療に入る前にご自分の口の中の状態をきちんと把握しておく必要があると思います。

また、医科サイドからも薬を出す前にまず歯科検診を受けるように、くらいのアドバイスがあっていいと思うんですが・・suu

 

 

 

投稿者: 山本歯科診療所

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